ガニ股とO脚の違いは?!
がに股になると見た目が良くないことはもちろん、腰痛などの健康上のリスクを増してしまいます。
そうは言っても、自分では中々がに股が改善できないという方もいらっしゃることでしょう。
■ がに股とO脚の違いは?
O脚とは
O脚とは、両足部をくっつけて立ったときに、左右の膝がくっつかず離れてしまう状態のことです。
立った時に、脚がO(オー)の字の形をしているように見えることから、O脚と呼ばれています。
O脚になると、スキニーパンツやスカートが似合わず、脚の見た目で悩む人が多くいます。
また、長時間歩くと膝が痛くなるといったことがあるでしょう。
がに股とは
がに股は、自然に立った状態で、つま先や膝の向きが外側を向いている状態のことです。
歩く姿がカニのように見えることから、がに股と呼ばれるようになりました。
素敵な洋服でおしゃれをしていたとしても、がに股歩きでは美しい印象を与えないため、
悩む人もいるでしょう。またがに股歩きは脚に負担がかかりやすいため、
疲れやすさや痛みを感じる人もいます。
■ がに股・O脚の原因
猫背姿勢
猫背を長時間続けていると、骨盤が後ろ側に傾いていきます。
股関節も外側に回転しやすくなり、がに股の原因になってしまうのです。
また骨盤や股関節を支えている靭帯がゆるむことも、がに股やO脚になる原因のひとつです。
特にデスクワークをしている人は、意識しなければ猫背になりやすいため注意しましょう。
内転筋の筋力低下
内転筋は、太ももの内側にあり、日常生活では使う機会が少ない筋肉です。
そのため、日頃から意識的に使っていないと衰えていきます。
内転筋の筋力が低下すると股関節が外側に開き、歩くときには
足の外側に重心が乗った格好になりやすいです。
歩く時の重心は、靴底を見るとわかります。もし外側のみ靴底がすり減っているようであれば、
足の外側に重心がある証拠です。
足のアーチ構造の崩れ
足の裏には、アーチ構造があります。いわゆる土踏まずの部分です。
アーチ状の形をしていることによって、走ったりジャンプしたりしたときの衝撃を抑えられる仕組みです。
しかし、中にはアーチ構造が崩れて足の裏が平になってしまっている人もいます。
土踏まずの部分が地面につきそうだったり、既についていたりすれば、アーチ構造が崩れている
可能性が高いです。
足の裏のアーチ構造がなくなると、歩行時の衝撃が強くかかるようになり、
重心のかかり方も不自然になってしまいます。
重心が外側に傾いてると、がに股になってしまうのです。
■がに股・O脚のデメリット
□ 歪みにより身長が少し縮む
□ 腰痛になりやすい
□ 下半身が広がって見える
□ ぴったりとした服装だとO脚が目立つ
□ 外側の筋肉が張りやすい
□ 脚がむくみやすい
□ 基礎代謝が落ちやすい
というように見た目以外にも、がに股やO脚であることでさまざまな
デメリットがあります。今のところ痛みがないという人も、
これから悪影響が出てくるケースもあります。
■ 予防法
治すにはまず正しい歩きかたを身につけましょう。
・背筋を伸ばして真っすぐ
・つま先を正面に向ける
・足裏全体で着地する
・踏み出す足を1~2cmほど高くあげるよう意識する
O脚になると、膝が自動的に外に向きがちになります。
このため、意識してつま先を外に向けるようにしましょう。
また、足の親指、指の付け根、かかとの3点で着地すれば
足裏全体で着地の衝撃やねじれを吸収することができます。
【座り方】
治すには、正しい座り方を身につけましょう。
・椅子に深く腰掛ける
・お尻を中心に寄せて座る
・かかとは床につける
・両膝をつける
骨盤を立てて座ることで、骨盤後傾を改善し、膝が内側を向きやすくなるようにします。
床に座る場合は、正座・あぐらで座ると骨盤を立てたままキープすることができます。
■ O脚の改善方法
● 筋肉を鍛える
筋肉不足や筋肉の衰えによるO脚を改善するには、
筋力トレーニングで筋肉を鍛えてみましょう。
太ももの内側やお尻の横、膝を伸ばすための筋肉を鍛えることで、
O脚の改善が期待できます。
筋肉を鍛える方法はたくさんありますが、
脚を鍛える筋トレの代表といえるスクワットがO脚の改善におすすめです。
まず、つま先を斜め45度外側へ向けて脚を広めに開きます。
背中をまっすぐ伸ばした状態で、太ももが床と平行になるまで
ゆっくりと腰を落として素早く腰を上げて元に戻します。
これを20回繰り返しましょう。
・ストレッチをする
太もも裏のハムストリングスや太ももの内側の内転筋、太もも外側の
外側広筋といった脚の筋肉が硬くなることもO脚の原因の1つです。
ストレッチで硬くなって伸びにくくなったり張ったりした筋肉を改善すると、
徐々にO脚の改善を目指せます。
まず、ハムストリングスを伸ばしましょう。床に座った状態で
つま先を上に向けて筋肉を伸ばしたい脚を伸ばします。
つま先へ向けて片手を伸ばしながらゆっくりと体を倒して約15秒キープしましょう。
太もも内側の内転筋のストレッチも、床に座ったままで片方の脚を伸ばして外側へ向けます。
もう片方の脚は股関節にかかとを付けるように曲げた状態で、体を倒して約30秒キープしましょう。
そして太もも外側広筋を伸ばすストレッチは、まずかかとをお尻の付け根部分に
くっつけるように片方の脚を曲げます。
もう片方の脚をを真っすぐ伸ばしてから、体をゆっくりと後ろへ倒してください。
曲げた方の脚のかかとをやや外側へずらして約15秒キープします。
いずれのストレッチも、両脚で行ってよく筋肉を伸ばすのがポイントです。
●姿勢を整える
姿勢の悪さが原因のO脚は、正しい姿勢に整えることが大切です。
座る時は脚を組んだり横座りをしたりする骨盤が歪む姿勢は避けて、
正しい姿勢を意識してみましょう。
歩いている時も、重心が外側に向いていると骨盤の歪みを引き起こすことがあります。
正しい姿勢で歩くには、つま先を正面に向け、足の裏全体を地面に付けて
まっすぐ1本線を歩くイメージを意識するのがコツです。
■まとめ
がに股は見た目が悪いだけでなく、骨格の歪みによる関節痛や代謝の悪化などさまざまな弊害をもたらします。
がに股やO脚の症状でお悩みの場合は、今回ご紹介したストレッチをこまめに取り組んで、
原因となる筋肉の柔軟性を取り戻しましょう。
ひまわり整骨院では、がに股やO脚といった骨格の矯正、身体の痛みの解消に向けた施術を行なっております。
身体のことで何かお悩みの場合は、是非ご相談くださいね。